知的障がい児の『家』富山県立黒部学園は、隣接する養護学校と連携し障害程度が様々な子どもたちが豊かに暮らすことを目指しています。
ユニットケアの考えを取り入れ、家庭的な雰囲気を醸し出した『家』。個室、リビング、食堂、多目的ホール等、プライベート空間からセミプライベート、セミパブリック、パブリック空間をつないでいる。
行き止りのない『回遊性』ある動線が安心感と快適性を高めている。囲まれた大小の『庭』は、樹木や豊富な地下水を利用したせせらぎ等自然を満喫し、見る・聞く・触れるといった五感を通して子どもたちに刺激する住まいとなっている。
大きな中庭を建物の中央に、子どもたちの『家』(居住ゾーン)と『地域支援』(地域支援・管理ゾーン)を配置。生活単位を一つの箱として、その箱を並べた外観は暖かく子どもたちを迎い入れる。『家』と『地域支援』をつなぐ白い大きな壁の『門』は、社会への自立を表す「ゲート」として学園のシンボルにもなっている。