世界遺産・合掌造り集落のある五箇山地域の小学校です。地域住民や行政、設計者が集り、木材を積極的に利用する校舎の木造化・木質化について検討した結果、厳しい気候条件に配慮して内部の木質化を行う計画としました。
堆雪型のRC造校舎内部に地場産杉材による木質環境をつくることで、木に包まれた温かい学習空間を作り出しています。教室や体育館など児童の学習・生活空間は2階に配置して、豪雪時でも自然採光を確保できる工夫や、五箇山和紙の壁パネル、和紙入り合わせガラス、井波彫刻サインなどを用いて、地域らしさを演出しています。