富山県高岡市にある雨晴海岸は、能登半島国定公園内に位置し天候に恵まれれば富山湾越しに3,000m級の立山連峰を望むことができる景勝の地です。「道の駅 雨晴」を核として、前面道路の国道415号線拡幅整備,・無電柱化工事と一体的に整備をおこないました。
北側は雨晴海岸・JR氷見線・国道415号線に面し、南側は急傾斜地危険区域の土砂対策待受け擁壁が連立しており、敷地は東西に200mと細長く奥行は最小5m程度と極端に細長い変形敷地となっています。比較的広さを確保できる東西の敷地両端に駐車場を設け、両サイドからアクセス可能な中央に施設を配置しました。
1階には公衆トイレ・観光案内・バス停留所・サイクルステーション、2階にはカフェと物販スペース、3階には多目的ホールがあり、2・3階それぞれ展望デッキにつながっています。東側のグランドレベルから3階まで展望デッキをつなぐ、ゆったりとした階段を計画し、視点レベルを変えながら風景を楽しみ、施設全体が展望ギャラリーとなるような構成としました。また、アルミ鋳物ルーバーや真鍮鋳物照明などの地場産材を使用して雨晴海岸の魅力だけでなく、高岡の魅力も同時に発信する拠点施設となっています。