会社概要

創建築事務所は1963年8月、創設者である藤田順吉朗が「建築の創造性の探求と建築家としての自立」を目標に開設しました。

この間、オイルショックやバブル崩壊、リーマンショック等の社会情勢の変化、更には阪神大震災、東日本大震災を始めとする自然災害等、目まぐるしく変わる時代を背景に、当事務所もいくつかの困難な局面を乗り越えて、今日を迎えました。

富山県南部の五箇山地域には、世界遺産の合掌集落で有名な平村・上平村・利賀村がありますが、当事務所の設立以来、五箇山地域の多くの建物の設計を通じて、自然環境と調和することの重要性を学んできました。特に、鈴木忠志氏主宰の利賀演劇に関する一連の建物の設計を通じては、世界レベルの演劇について多くのことを学ぶ機会を得ました。

また1980年頃からは、建築物に地域固有のデザインや周辺環境との調和性を求める社会的風潮が広がり始め、幸いに多くの住宅団地を計画する機会に恵まれたこともあり、地域の歴史、伝統文化、地域特性等、地域に合った住まいづくりを追求することができ、多くのことを学ぶことができました。

一方で、1980年頃から社会的要請が高くなった土地の高度利用を目的とする市街地再開発事業に県内でいち早く参入し、当事務所のまちづくり部門を分離独立し、創計画研究所を設立しました。その後、創計画研究所は市街地再開発事業を基本として、地域に根ざしたまちづくり、景観づくりを地域住民と協議しながら「地域づくり」を進める一方、当事務所では学校建築の設計業務において、学校を地域の拠点として捉え、「地域づくり」という新たな視点で、地域住民と協議しながら学校づくりを進めてまいりました。

今日に至るまで、内井昭蔵先生、磯崎新先生、三井所清典先生を始め日本を代表する多くの建築家の方々と一緒に仕事をする機会に恵まれ、貴重な知的財産となっています。

その間に、2001年に品質マネジメントシステムISO9001認証を、そして2019年にはZEBプランナー登録を行い、社会的要請にお応えする努力をしてまいりましたが、これまで培った設計、品質管理技術にさらに磨きをかけ、時代のニーズに対応すると共に、建築を通して地域社会へ貢献し、信頼される設計事務所を目指してまいりますので、今後ともご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。