中田コミュニティセンターは市役所支所・図書館・公民館・児童育成支援からなる複合施設であり、中田地区の地域活動や市民協働の拠点となる施設です。
エントランスホールやロビーを中心に各施設ゾーンが顔を出すよう明快なゾーニングを行い、利用者にわかりやすい計画を行いました。また可動間仕切り壁や透明性の高い内部建具の採用により、空間の自由性を高め、施設間の交流を促すことで、地域の様々なニーズに対応するフレキシブルな施設づくりを行いました。
外観においては旧北陸道の宿場町として栄えた中田中心街の町並みに見られる瓦屋根や木格子を意識した外装タイルやルーバー材の採用や、漆喰・土壁の色彩の採用などにより周囲の景観に調和するよう配慮しました。
また、高岡の伝統技術を生かした、銅板の伝統着色技法による内装仕上げや、アルミ鋳物のキャノピー・庇金物などを採用して地域に根ざした建物づくりを行いました。